奥深い甘みが美味しい甘露甘納豆 和菓子の五十鈴 

神楽坂「和菓子 五十鈴」
東京都新宿区神楽坂5丁目34
私と友が向かった先は昭和21年創業の人気の和菓子店「五十鈴」でした。

ここの店の先代は「自分が納得した和菓子だけお客様にお出ししています」こんな思いで創業当時から和菓子を提供していました。この思いは今もなを一つ一つ丁寧に手作りされ引き継がれております。

看板商品
ここで友が店主にこう尋ねます。
「店の一番の看板商品を教えて頂けませんでしょうか」

すると、店主からこう返ってきます。
「当店の一番の看板商品は甘露甘納豆です。先代が完成までに1年ほどかけて作りあげた商品ですので、奥深い甘味が特徴になります。」

「作業工程は煮加減や蜜づけなどに独自の工夫を凝らして炊いていますので、煮崩れしていないのに、しっとりとふっくら軟らかい甘露甘納豆に仕上がります。」

「この素材は北海道産の大納言を使っているからこそ味わえる逸品です」

この事を聞いた私たちは、看板商品の甘露甘納豆を早速召し上がりながらこう言いました。
「言葉になりません。言うこと何もないです。もの凄く美味しいです」
と、終始納得しました。

ここで、通年の一部の商品をご紹介します。
通年の和菓子:雪路(ママレード)生地そのものは独特な製法と新鮮な卵でふわっと仕上がっていて、ここにさっぱりとした酸味をいかしたママレードを挟んでおります。この味はお楽しみ頂けます。

通年の和菓子:雪路(バターチーズ)ふわっとした生地には新鮮な卵を使用し北海道産の良質な無塩バターとクラフトチーズをブレンドしたものをサンドしております。お口の中に一口入れた瞬間に広がる美味しさは当店のロングセラーとなっております。

この事らに付け加えるように店主がこう続けだします。
「あの大女優の故山田五十鈴(1917年2月5日 - 2012年7月9日、享年95歳)さんも当店をご贔屓にしてくれていた一人になります。店の名前と一緒というご縁もあってか、先代の店主が講演会の会長を務めたこともあります」

和菓子屋「五十鈴」
代表取締役社長・相田茂のホームページのご挨拶

「徹底した原材料の吟味をなくして、美味しい和菓子作りはできない」、「当たり前のことを当たり前にやり続ける」という先代の教えを大切に引き継ぎ、その上で日夜たゆまぬ努力を重ねながら、常に製法を研究し、季節感あふれる四季折々の和菓子づくりを日々追及しております。

お客様に「心がほっと和む」「五十鈴の和菓子を食べて元気が出た」と言って喜んでいただけるように、和の心を大切にしながら、心のこもった和菓子を作り続けていけたらと思っております。

生地へのこだわり
柏餅(平たく丸めた上新粉の餅を二つに折り、その間に餡子をはさんで柏の葉で包んだもの。主に5月5日の端午の節句に供える)、
草餅(茹でたよもぎの葉などをまぜてついた上新粉の餅。雛祭りに供える)
やみたらし団子・ずんだ団子・こしあん団子の全ての餅や団子には自家製粉したこしひかりの上新粉を使用しているため、かなりの手間がかかっております。

この手間によりできあがる餅には艶があり、食べた時に感じるもちっとした食感と歯切れの良さは味わったものにしか分からない感動を与えてくれます。このこだわりこそがお客様を美味の世界に導いてくれるのです。

茶の湯と菓子
室町から桃山時代にかけて茶の湯の文化が興ります。それにともない茶の側に供されたのは菓子でしたが、現在の菓子とは趣が異なっていました。

この当時、千利休が好み茶会で何度も使ったのは「ふのやき」で小麦粉を水で溶き、これを焼いて味噌を塗って丸めたものを菓子として用いていました。これ以外にまんじゅうや海苔も茶会に菓子として出されておりました。

砂糖の輸入
南蛮文化が日本に影響を及ぼします。カステラ、ビスケット等々の砂糖を使用した甘い菓子が次から次と日本に輸入されます。この甘さに触れた日本人は驚き感動します。今までとは全く違う世界に日本人の心は大きく変わっていくのです。

そして、江戸時代に入りオランダからの砂糖の輸入量が増え、日本国内でも砂糖の生産に踏み出していきます。ここから甘さを楽しむ嗜好品としての和菓子作りが始まり人々に愛され広まっていくのです。

茶の湯
ちょうど、この頃です。茶の湯の菓子にも変化が現れ、京都では茶の湯に合う美しい京菓子が作られるようになります。その後、表千家や裏千家の茶道家元に広まっていきます。
そして、公家や宮家にも広まっていき、更に茶の湯に用いられる和菓子に繊細な美しさが求められるようになります。
現在では全国和菓子甲子園が開催されるまでになりました。

つづいて、
飯田橋神楽坂「不二家」
ペコちゃん焼きがここだけ~

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