カツカレーを最初に考案した巨人軍の選手は野球殿堂入り

銀座グリル スイス 本店
東京都中央区銀座3-5-16

本日は知る人ぞ知るカツカレー発祥の店。
ここに明宏と友のがぶんが食事に行ってまいりました。

このお店は1947年(昭和22年)に創業するのですが終戦2年目の年ですので、まだまだ東京のあちこちは焼け野原状態でした。

こんな状況の中で首相官邸・国会記者クラブにて総料理長を務めた岡田新之助氏がより多くの方々に高価であった西洋料理を手の届く価格で食べてもらおうと、外地より帰還した息子らと昭和22年、銀座7丁目に「銀座スイス」を開店させます。

この当時のカレーの呼び名は「カルカッタカレー」と呼ばれ人気を博します。やがて、この味を受け継ぐのが、末娘の伴侶である庄子敏松氏です。

5つの約束
銀座スイスにはお客様に対しての5つの約束がございます。

1、先代から受け継ぐレシピを忠実に守り、伝統の味を継承していきます。
2 、手作りでひとつひとつの食材にこだわり、素早く出来たてのご提供を目指します。
3 、常にお客様のニーズにお応えするため、新メニューに挑戦しつづけます。
4 、国内外から人々が集まる銀座の地で”日本食としての洋食”を体験、実感してもらいます。
5 、“まじめで丁寧な”商品とサービスを心がけます。

「日本食としての洋食」もの凄く伝統を感じてしまいます。
口の中へ運ぶスプーン1杯の日本食。
どうぞここで、召し上がってみてください。

カツカレーの誕生
この評判を聞きつけてやってきたのが、東京巨人軍の千葉茂選手でした。
そんな、ある日のことです。
突然、「カレーにカツレツ乗っけてくれ」と言われ、
お出ししたのがカツカレーのはじまりになります。

その後、この味をお気に召された千葉さんは、知り合いをよく連れて来られてカツカレーを注文されていました。そんなに美味しいのであればと、千葉さんのみならず、一般の方にも是非召し上がってほしい。
そして、メニューに掲載する事にしたようです。

グルメブーム到来
その後、千葉さんが新聞の取材の時にカツカレーは自分が考案したものとお話になり、銀座スイスが取材を受けるようになります。そしてグルメブームの到来で、さらに注目されるようになっていきます。

現在の玄関脇のメニューボードの下には、しっかりと「千葉さんのカツレツカレー」とプリントされています。
このメニュー以外に「元祖カツカレー」「ヒレカツカレー」など数種類のカツカレー系メニューをそろえてお客さんをお迎えしております。

そして、現オーナーがこう言います。
「千葉さんが昔、よくこのような事を言われていたそうです。
『歴史は作るもの 伝統は守るもの』
今となってはカツカレーは店の大事な看板商品になっています」

千葉茂(1919年~2002年)は愛媛県西条市出身。愛媛県立松山商業高校から東京巨人軍に入団。選手・監督。選手時代は攻守ともに優れた技量を誇り人気を集めた。選手引退後は巨人と近鉄の監督を務め、1980年(昭和55年)野球殿堂入りを果たしている。

2人の注文の品
明宏が選び注文したのは、もちろん「千葉さんのカツカレー」です。
ひき肉が入っていて、ボリュームが満点。
キーマカレーのような部分もあってすごく煮込んでコクが大分出ていました。
カツは上ロースを揚げたもので高評価にあたいします。

友のがぶんが選んだものは「オムハヤシライス」です。
ほっかほかご飯にオムレツをのせ濃厚なデミグラスソースがかかっていて
一口食べるごとに、口いっぱいに広がるデミの味が何とも言えない旨さです。
銀座暮らしの長い友も初めて出会う老舗の味だと感無量でした。

バー&グリル 銀座スイス 築地店
東京都中央区築地2丁目8−4

2016年9月28日にリニューアルオープンしています。
洋食と生ビールの相性をテーマにすることをテーマとしております。
食前に飲む生ビールで日頃の疲れを癒しながら。
そして、洋食を味わう。
口の中に広がる嗜好の世界を楽しむ。
洋食と生ビールは、これからのトレンドを感じさせます。
一度、足を運んでみてはいかがですか。

つづいて、
元祖あんみつ「銀座若松」
こだわりの素材が美味しさの原点。これがまた旨い!

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